2020年10月28日より
各音楽配信サイトにて配信開始!
好きだから、かなえてあげたい。かなえたくない、好きだから…。
父の形見の複葉機で、空を飛ぶことを夢見る主人公「深山 直人」
直人は、間近に迫る夏休みの間にULP(ウルトラライトプレーン)の操縦資格を取り、空を飛ぶことを決意する。
止まってしまった時間を、再び動かすために。
そんな直人の前に、突然現れた不思議な少女……。
少女はそのまま、直人の家に泊まり込んでしまった。
少女の出現は、幼なじみの勇希との間にも微妙な波紋を起こす。
そして、その夏を忘れられない特別なものへと変えていく……。
早いものでPS版が発売されて、もう20年になるんですね。
シナリオ等では色々苦労しましたが、サウンドは問題なくサクッと仕上がったように思います。
作曲は阿保さんで、ゲーム中のファンタジー要素を取り込んだ、ほんわか癒し系の曲が多めです。
メモリーズオフやSTEINS;GATEから阿保さんを知った人が夢のつばさのBGMを聴くと、阿保さんの新たな一面を知るかもしれません。(笑)
BGMの中で一番好きなのは、Celebration。
達成感があり、幸せな気分になれる一曲です。
ゲームでプレイすることは、今ではかなり難しくなりましたが、曲は今でも楽しむことができます。
ぜひとも収録曲を聴いていただいて、ほんわかと癒されてください。
開発ファイルを見ると2000年の5月頃から楽曲制作を開始したようです。
発売が9月末なので結構ギリギリな開発期間ですね。
と言っても、楽曲数は合計16曲と近年のゲームと比較して少数精鋭ですが、何とか作り上げたという具合でしょうか。サウンド開発は全効果音作成なども含まれます。
空いた時間で色々な音色をサンプリングし、PlayStationで使えるよう波形編集なども含まれます。
実際には楽曲制作前にある程度方向性を決めた音色波形作成と、その音色セットの構築を行ってから作曲打ち込み作業となります。内蔵音源は手間もかかりますが、それがまた楽しかったりします。
実験的な楽曲が多い夢のつばさですが、この曲は普段自分が使わないような流れを積極的に使ってみました。
前半は勇希の明るさを出しつつ、陰りの部分にもスポットを当てる手法です。
本作のメインテーマになる曲で、浮遊感、雲、どこまでも続く空、などをイメージしています。
物語の雰囲気に合わせつつ、作ってみたい音の世界観を構築したお気に入り曲です。
スタッフロールのインスト曲は今の時代では珍しいですが、昔のゲームは皆こういった流れでしたね。
メインテーマを絡めた終息感を出せるよう作りました。